「不動産の買取価格って大体いくらが相場なの?」
「不動産買取の価格相場を調べる方法はないかな?」
「そもそも不動産の買取以外に売却する方法はないかな?」
など、不動産の買取価格について疑問を持たれている方も多いと思います。
そこで、不動さんが「不動産の買取価格が適正かどうか見極める方法」「不動産の買取価格の相場を調べる方法」について詳しく教えてくれるそうです。
不動産の買取価格の相場について知りたい方などは参考にしてください。
この記事の後半とトップページで不動産売却サイトのランキングを載せています。
不動産を売ろうと思っている方は参考にしてみてください。
不動産の買取価格は適正か見極める方法
不動産を売却する時にはいくつか方法があります
仲介と買取がある程度のことは知っていても、具体的なメリットやデメリットはどうなっているのかはあまりよく知らない人もいるでしょう。
例えば、下記のような疑問を持っている方もいるかもしれません。
・買取と仲介の違いは?
・どちらのほうが高く売れる?
・早く売れるのかどっち?
不動産売却は多くの人が初めての出来事です。
疑問や不安はつきません。
初めて不動産を売却する人に、不動産の適正価格を見極める方法についてわかりやすく解説します。
不動産を売却する方法は2つ
不動産を売却する方法は、「仲介」と「買取」の2種類があります。
どちらの方法も不動産会社がサポートしてくれるという点では変わりませんが、売却の方法は全く異なります。
以下に簡単にまとめてみました。
不動産を仲介で売却
不動産会社が広告をして、購入希望者を探します。
広告以外にも不動産会社同士で共有しているネットワークを利用して、買い手を探していきます。
なお、成約した場合は法律で規定された「仲介手数料」が発生します。
売却されるまでの時期は、およそ3ヶ月から6ヶ月程度かかります。
仲介の場合は、最悪買いたい人が全く見つからない場合もあります。
不動産を買取で売却
不動産会社が買い手になります。
つまり不動産会社が直接不動産を購入することです。
買取だと、購入希望者を探す手間を軽減できる分、圧倒的なスピードで売却することが可能です。
さらに直接販売、つまり仲介されていないので仲介手数料が発生しません。
簡単にまとめたことを比較してみると、「仲介」より「買取」の方がメリットが大きいように思えます。
しかし、とても重要な点がこの比較には含まれていません。
それは、売却金額です。
売却金額を比べると「仲介」よりも「買取」は、売却価格は低くなることが多いです。
これは、買取の時に不動産会社がどのように利益を得ているかという仕組みを知ると、理由がわかってきます。
買取だと売却金額は低くなりやすい?
「仲介」の場合は仲介手数料が設定されているので、不動産会社は明確な利益源にすることができます。
しかし「買取」の場合は、仲介手数料がありません。
そのため、不動産買取会社は別の利益源を手に入れる必要があります。
不動産買取会社は買取したあとに、リフォームやリノベーションしたりして価値の向上をはかってから再び販売するのです。
そして、販売した金額から不動産の購入費用やリフォーム費用などを控除した金額を利益にします。
このように仲介と比較すると、いろいろと手間とリスクを背負っただけ利益を得ることができます。
しかし、購入希望者が見つからない、かかった費用よりも低い金額で購入交渉されたなどの場合も考えられるのでリスクのほうが大きくなってしまいます。
このような理由があるため、不動産買取会社はどうしても買取金額を低く設定する必要があるのです。
買取と仲介はどちらを選んだらいい?
「仲介」と「買取」はどちらの方法を選択するといいのでしょうか?
不動産売却の方法を選択するには、優先順位を考える必要があります。
時間をかかっても高い金額で売却したいのなら仲介がおすすめです。
仲介には大きく分けて2つの種類があります。
自分の希望にあわせて選択しましょう。
仲介を選んだ時の一般媒介
複数の不動産会社が仲介を担当します。
依頼している会社がいくつもあるので、不動産会社間での競争心が出てくるかと思われがちですが、そうとも限りません。
他の会社が成約するリスクを考えて、大々的な広告をすることを避ける傾向があります。
しかし依頼している会社が増えるほど、たくさんの人の目には露出することが出来ます。
その結果いい購入希望者が見つかる時もあります。
仲介を選んだ時の専任媒介
1社の不動産会社に売却の全てを任せるため、一般媒介と比べて会社の意欲が違ってきます。
しかし良くない不動産会社と専任媒介を結んだ場合はなかなか売れません。
なので、信頼できて販売力のある不動産会社を選ぶ知識と判断力が必要になります。
売却価格よりスピードを重視する場合
・ 早く売却して現金化したい
・ 売却することを誰にも知られたくない
・ 内覧に来てほしくない
・ 諸経費を削減したい
・ 手間をかけずに売りたい
などを考えている方は、買取を選ぶ可能性が高くなります。
仲介で販売活動をしていても、1年経っても買い手が見つからないことはよくあります。
このような場合は、買取に切り替えることになるでしょう。
あまりにも簡単に現金化できるので「最初から買取にしておけばよかった」という方も少なくありません。
「相続」「離婚」などの理由で早期に不動産を売却する必要がある場合など、売却への十分な時間が確保できない場合は、買取のほうが役に立つでしょう。
また、誰にも知られたくないから広告活動などを行わず、売却したいというニーズも満たすことができます。
ただし、売却金額は仲介よりも買取の方がどうしても安くなってしまいます。
不動産の買取価格の相場を調べるには?
不動産を売却する時に失敗やトラブルを回避するために、物件の買取相場を調べた上でしっかり比較検討を行う必要があります。
また、買取相場の根拠となる評価基準にも種類があるので、買取会社や仲介会社に流されないためにもそれぞれの違いを把握しておくべきでしょう。
そのため、住宅売却の買取相場と評価基準の基礎知識を紹介していきましょう。
買取価格と評価基準を見極める
物件には、売却者を混乱させるたくさんの価格や評価基準が存在しています。
これらの特徴やメリット、デメリットを知らないと不動産会社から提示された金額と自分の感覚の間に大きな誤差が生じてしまう事もあります。
また、間違った買取相場を調べてしまうとそれらの時間も無駄にしてしまいます。
ここから紹介する違いをしっかり把握してどの方法で調査したらいいかを決めましょう。
不動産鑑定士に依頼する
国家資格を持っている不動産鑑定士は、適正価格に法的な根拠が必要なシーンで多く利用される鑑定評価の専門家です。
不動産鑑定士は国土交通省の「不動産鑑定基準」をベースにして、物件の価値や判断を進めていきます。
また、相続、離婚、会社更生、民事再生といったトラブルを解消するために利用されることが多い不動産鑑定評価は「買取会社に売却するだけ」といった場合ではわざわざ利用をしなくてもいいでしょう。
全国地価マップで調べる
資産評価システム研究センターの「全国地価マップ」というサイトを利用すると、公示地価、基準地価、相続税路線価、固定資産税路線価の4つを調査することができます。
このサイトで調べることができる金額は、あくまでも物件の周辺における参考価格になります。
また表示される路線価や地価は買取相場とはイコールにならないため、物件を手放す時に相続税や固定資産税の問題がない場合は、メリットはそれほどありません。
土地総合情報システムを利用する
過去の不動産取引情報から集めたデータが公開されているのが土地総合情報システムになります。
このサイトは国土交通省によって運営されているので、信頼性といった意味ではおすすめ度の高い調査方法になります。
宅地、土地、土地と建物、中古マンションといったカテゴリの中から、市区町村に絞ってデータ検索ができるので、地方に住む方でも「売却物件の近くでどんな売買が行われているか?」確認しやすいサービスと言えるでしょう。
不動産買取会社の査定額
不動産買取会社や不動産仲介会社が提示してくる実勢価格も、土地総合情報システムと似た特徴が多いと言えます。
年間数百件以上の買取を行なっている不動産会社では、自社のデータベースを評価基準にして金額提示を行なっています。
これに対して年間の売買数が少なく、評価基準を決められるだけのデータがない不動産会社の場合は、土地総合情報システムを併用してユーザへの提示価格を決定しています。
買取相場を調べる時の費用は?
少しでも高く住宅物件を売るためには、買取相場の調査にかかる費用についても知っておきましょう。
調査費用が必要なのは不動産鑑定士
不動産鑑定士に適正時価証明の作成依頼をすると、500万円以下の安い物件でも15万円~30万円前後の報酬を支払う必要が出来ます。
この金額は、不動産売却の仲介会社に支払う仲介手数料と比べてとても高くなります。
また不動産鑑定士への報酬はその物件の金額に比例してどんどんアップするため、時価3,000万円ほどの住宅物件を依頼した場合は50万円以上の調査費用がかかることもあります。
不動産鑑定士に証明してもらった効力は?
高い鑑定料を払って作成してもらった適性時価証明が効力を発揮するのは、相続、遺産分割協議、財産分与、減額会計などのトラブル解消のための法的根拠が必要な場合だけになります。
一般の不動産会社と売買契約を結ぶためには「不動産会社が提示した条件にお互いが納得できるか?」という考え方で交渉が進められるので、不動産鑑定士によって算出された時価でも、売却の参考にならないケースがほとんどです。
また、どうしても不動産鑑定士の金額で売りたい場合は買取会社との価格交渉が悪い方向に行ってしまうことも多いため、数十万円もの資金を投じて不動産鑑定をしてもらうメリットは少ないと思った方がいいでしょう。
インターネットで買取相場を調べるメリット
不動産鑑定士や仲介会社などへの報酬や手数料を一切払わずに、安く効率的に物件の買取相場を調べるには、自宅からインターネットを使って不動産会社に依頼する方法がおすすめです。
特に近頃では、1回の入力で最大5~7社から査定書を取り寄せられる一括査定サイトが急増しているので、そのメリットも含めて詳しく解説していきます。
24時間・365日利用できる
不動産の一括査定サイトは、24時間365日好きなタイミングで登録可能となっています。
サイトによっては「連絡可能な時間帯」の記入欄が設けられているので、仕事中は電話に出られない人でも使い勝手の良いサービスと言えるでしょう。
特に残業や休日出勤が多く、自分の足で不動産会社に行けない人にとっては特に便利な存在になります。
手数料が無料
不動産一括査定サイトは、手数料無料で買取会社を探してくれます。
またこのサービスを利用すれば、実際に不動産会社に出向く際の交通費も削減できるため、「少しでも高く売りたい」といった願いを体現しているサイトと考えてもいいでしょう。
特に不動産鑑定士や仲介会社への報酬を削減したいと考えている方には、おすすめのサービスでしょう。
簡単に複数社見積もりできる
売ろうとする物件の買取相場を調べるには、たくさんの買取会社から査定書をもらうことになります。
一括査定サイトを使うと最大6~7社から査定結果が届くので、自宅近くに不動産会社が少ない方でも簡単な方法で買取相場を調べることが出来ます。
物件の状態や地域の問題で多くの査定結果を集めることができない場合は、別の不動産一括査定サイトに登録しても良いかもしれません。
ちなみの一括査定サイトによって登録されている不動産会社が違うので注意が必要です。
ここまで、不動産の買取価格の相場について詳しく解説してきました。
不動産を売る前に正しい相場感覚を身に付けておかないと、安い価格で売却して後悔してしまうかもしれません。
また、複数社の査定を1回の申込みで受けることが出来る不動産一括査定サイトに付いて詳しく知りたい方は、以下の「不動産一括査定サイトとは?」で詳しく解説しています。