「不動産の一括査定サイトを利用しようと思っているけどデメリットはあるの?」
「不動産の一括査定を利用する前の注意点は?」
「利用前にこれだけは知っておいた方がいいことは?」
など、不動産の一括査定サイトを利用しようと思っている方でデメリットについて気になっているからもいるのではないでしょうか?
そこで今回は、不動さんに一括査定サイトのデメリットをいくつか調べてもらってまとめて解説してもらうことにしました。
不動産一括査定サイトのデメリットについて知りたい方は参考にしてください。
不動産一括査定のデメリットは?確認したいポイント
さっそく不動産の一括査定を利用しようかな・・・ちょっとまった!!
簡単に不動産の相場価格がわかったり、自分の地域に対応している不動産会社がみつかったり、自分に合った担当者が見つかったり、サポートが凄かったりとたくさん不動産一括査定のメリット(リンク:不動産一括査定のメリット)はありますが、その反対にどうしてもデメリットにあたる部分はあります。
使ってみてから「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、ちゃんと不動産一括査定のデメリットとその対処法を確認しておきませんか?
不動産一括査定サイトの6つのデメリット
メリットがあるということは、大体の場合はデメリットもあるものです。
では、実際にどのようなデメリットがあるのでしょうか?
ここでは、大きく下記6つに分けて紹介します。
不動産一括査定のデメリット
①一括査定に登録していない会社には申込みことができない
②評判が良くない不動産会社に当たってしまうかもしれない
③申込と同時に営業電話がたくさんかかってくるかも
④どこの査定額が相場に合っているのか分からなくなる
⑤個人情報の取扱に不安が出る
⑥査定額を相場よりも高めに提示してくる時もある
これは不動産の一括査定だけに限らず、「車の一括査定サービス」や「引っ越しの一括見積」など、他の一括サービスの場合でも全て同じ傾向です。
ではこれらのデメリットについて詳しく解説していき、同時に回避策も考えましょう。
①一括査定に登録していない会社には申込みことができない
まず、不動産一括査定がどんな物なのか簡単に説明しましょう。
不動産一括査定サイトの流れ
①あなたが不動産一括査定に査定の依頼を申し込む
↓
②物件の情報が複数の不動産会社に送付される
↓
③対応地域の不動産会社から連絡が来る
↓
④あなたは不動産会社を選択
↓
⑤一括査定サイトに不動産会社から仲介料が入る
不動産一括査定サイトは、紹介できる不動産会社を増やすために「サイトに加入してくれませんか?」という営業をして、提携不動産会社を増やしています。
つまり、すべての不動産会社が登録されているわけではないので、日本全国のの不動産会社が見つかるわけではないということになります。
特に地域に密着した小規模な不動産会社は、一括査定サイトには加入していない場合が高いです。
もし、どこの不動産会社に依頼しようか決めている場合や、信用できる会社を予め見つけている場合は、一括査定サイトを利用せずに最初からそこの不動産会社に依頼した方がいいかもしれません。
②評判が良くない不動産会社に当たってしまうかもしれない
少し説明しましたが、一括査定サイトは、提携する不動産会社を増やそうと不動産会社に営業をしています。
理由は先ほどお話ししたように、不動産会社が集まらないとサイトの利用者に不動産会社を紹介できないからです。
そのため、一括査定サイトはとにかく不動産会社を集めようとします。
紹介できる不動産会社が多とサイトを利用してくれる人が増えます。
利用者が増えれば提携してくれる不動産会社も増えるので貰える広告料が多くなるからです。
注意しなければいけないのは、一括査定サイトが儲けばかりを追っていて、悪徳不動産会社なども気にしないで多くの不動産会社と提携している場合です。
あまりに登録されている不動産会社の質が悪いといくら提携している不動産会社数が多くても意味がありません。
なので、サイト運営側の姿勢をしっかりチェックすることが必要です。
この場合は、信用できる一括査定会社か自分で細かく調べなければいけませんが、調べるだけでかなり時間と手間がかかってしまいます。
そこで当サイトでは事前に厳選した一括査定サイトを紹介しています。
もし、どんな一括査定サイトがあるのか興味がある方が参考までに一度確認して下さい。
③申込と同時に営業電話がたくさんかかってくるかも
電話がかかってくることは、一括査定サイトの性質上仕方がないことだと思います。
というのも、複数の不動産会社に査定の依頼をしているので連絡が来るのは当たり前です。
物件の詳細の確認や営業の電話をかけるのは当たり前であり、ビジネスマナーでもあります。
さらに、不動産会社は一番最初に接触をした方が、専任契約(他社の不動産会社は正式依頼はNGとする契約)が出来る可能性が上がるのでいち早くコンタクトを取ろうとしてきます。
では、このデメリットを回避する(つまり一斉に営業電話がかかってこないようにする)方法はあるのでしょうか?
結論を言うと全く電話がかかってこない方法はありません。
ただし、申し込み時に「机上査定」を選択することで、しつこい電話を回避する事は出来ます。
机上査定であれば不動産会社側に「とりあえず概算の査定額が知りたいんだな」というのが伝わるからです。
もちろん、実際に試してみましたので参考までにその時のやり取りもお見せします。
その時は「転勤の準備で忙しいのでメールで概算の査定額が欲しい」と伝えたところ、下記のように返信が来ました。
※※様
お世話になります。
○○○会社の※※と申します。
この度はご返信頂きまして、誠にありがとうございました。
早速ですが、査定金額(概算)のご報告をさせて頂きます。
結論から申し上げますと、
土地価格:2800万円(坪65万円)
建物価格:2400万円~2600万円
査定価格:5,200万円~5,800万円
上記になります。
勿論、築年数が経過すれば、建物の値段が減少してしまいます。
さらに、地値段は景気に連動しますので、ご売却の際の景気によって
土地値段も変動すると思います。
現状での査定価格になる事をご承知置き頂けると幸いです。
ご多忙中恐れ入りますが、ご確認の程何卒宜しくお願い致します。
メールを希望すれば、このようなやりとりが一般的です。
ただし、訪問査定にした場合は自宅を拝見していいかと確認の電話がくると思います。(自宅に上がるわけではなく、担当者が外から確認するのが多いので対応するような手間はかからない場合が多いです。)
④どこの査定額が相場に合っているのか分からなくなる
多くの不動産一括査定サイトは、だいだい6社くらいの査定額を出してくれます。
その時の、物件の査定額は各社バラバラに出てくることがほとんどです。
そのため、バラバラの査定価格を一度にもらってしまうと、どの不動産会社信じていいのか分からなくなるというデメリットがあります。
不動産一括査定サイトは売主と不動産会社を結ぶのが仕事ですが、最初の段階では1対1の関係ではなく、1対6の関係になります。
例えると「あなたの家はすごくいい状態で高く売れます」とか、「あなたの家はこれまで見たことない価格で売れそうです」とか、「あなたちょっと築年数が古いのでこれが精いっぱいの値段ですよ」と言ってくるような人が突然、6人も現れた状態です。
人によっては、「あなたの家はすごくいい状態で高く売れます」と言われれば、素直に嬉しがる人もいますが、うさん臭く感じる人もいるはずです。
「あなたちょっと築年数が古いのでこれが精いっぱいの値段ですよ」ではテンションが下がるかもしれませんが、実は本当のことを言っているのかもしれません。
不動産会社の査定額と言っても、実際にその金額で売却を約束してくれる価格ではありません。
査定額はあくまでも1つの意見です。
人は一度に色々な意見を言われてしまうと、判断に迷ってしまう生き物です。
ただし、どちらにしても自分である程度の価格の目利きは出来た方がいいでしょう。
その点では、1社よりも6社に査定額を出してもらうことで、素人でも何となくの価値基準が見わかってきます。
そう考えると、一括査定は比較の目を養うことが出来るのです。
⑤個人情報の取り扱いは大丈夫?
不動産一括査定サイトを利用するには、物件情報はもちろん、個人情報の入力も必要になります。
そこで心配になるのが、個人情報が漏れてしまうのではないかということ。
先ほど話したように、一括査定の依頼をすると複数の不動産会社からの営業電話やダイレクトメールが数多く来るようになります。
ただし、そのような連絡が来るのは査定を依頼した不動産会社のみです。
この点、個人情報の流出は不動産一括査定サイトを運営している会社にとって、絶対に避けるべき事態です。
そのため、プライバシーマークの取得や個人情報保護方針の策定、SSLといったデータ暗号化技術の採用など、細心の注意が払われています。
【SSL(Secure Sockets Layer)】
「Secure Sockets Layer」の略であり、インターネット上で通信データを暗号化する技術のこと。サーバとパソコンとの間の通信データを暗号化することで、第三者による情報漏洩や改ざんを防げる。
それでも個人情報の入力は避けたいという場合は匿名で査定依頼ができる不動産一括査定サイトもあるので、そちらを利用するといいでしょう。
⑥査定額を相場よりも高めに提示してくる時もある
当たり前ですが、不動産の売却を考えている方は、なるべく高く自分の不動産を売りたいと考えています。
中にはその心理を利用して、少し高めの金額を提示してくる不動産会社もいるのが現状です。
他にも複数の会社に査定依頼しているのはわかっているので、他者よりも自社を選んでもらうために、意図的に高めの金額をつけてくる不動産会社もあります。
ここで気を付けた方がいいのは、「査定額=売却額」ではないということです。
査定は言ってみれば見積もりのようなものです。
売却額は、実際には売主と買主との交渉を交えて(不動産会社が仲介しますが)、その結果決定されるものです。
つまり、一括査定をしただけでは、実際の売却額を確認することにはならないというデメリットがあります。
このように、デメリットと言ってもサイトを利用できないほどの致命的なものではありません。
不動産の売却は、ほんの少しの手間で売却金額が数百万~数千万変わる可能性があります。
そのことを考えるとデメリットに注意しながら不動産一括査定を利用するのをオススメします。
もし、リスクがあるとすれば事前に何も調べずに不動産会社の言われたままに行動してしまう事でしょう。
ある程度の知識をつけてから一括査定サービスは利用するようにしましょう。
2 不動産一括査定サイトで注意したい2つのこと
不動産一括査定サイトを利用する上で気を付けておくべきことがあります。
それは、下記2点です。
・一括査定サイトの多くは「匿名」で利用することはできない
・一括査定サイトで申し込む不動産会社数が多すぎると対応が大変
それぞれ詳しく説明していきます。
不動産一括査定サイトは“匿名”で利用できない?
不動産一括査定サイトは「無料で利用できるし、気軽に申し込み出来るから査定額だけ調べることができないかな?」という理由から匿名で利用したいという声がよく聞かれます。
しかし、不動産一括査定サイトの多くは“匿名”では利用することができません。
正確に言うと、デタラメの名前や電話番号を入れても査定は出来ますが、サイト上ですぐに概算の査定額が出るわけではないので、この方法はあまり意味がありません。
そのため、ちょっと不動産の価値を知りたいだけで一括査定を利用するのは止めておきましょう。
査定依頼をした後に不動産会社からメールか電話で概算の査定額の連絡が来ます。
最低限その対応は必要です。
対応が出来る場合は見積もりを貰ってから断ればいいでしょう。
あくまでも物件情報を入力したらすぐに査定額が分かると訳ではないと理解しておくことです。
不動産一括査定サイト依頼する会社は多すぎると大変?
一括査定サイトで入力をすべて終えると、あなたの物件情報にマッチングした不動産会社が表示されます。
多いところだと6社ほど表示されるのですが、6社全部に依頼してしまうと対応が大変と思う方もいるでしょう。
先ほどデメリットでも説明した通り、査定方法を「訪問査定」にしてしまうと電話が一斉に掛かってくる場合があります。
依頼を6社にすると一気に電話が掛かってきて、どこと話をしたのか分からなくなります。
では、何社ぐらいがおすすめなのでしょうか?
おすすめの不動産会社数は3~4社だと思っています。
私の経験上、3~4社であれば申込後の電話も何とか対応できるでしょう。
実際に商談するとなったとしても時間をずらせば1日で全ての不動産会社と商談を行うことができます。
ここまでが、不動産一括査定サイトのデメリットや注意点について、調査した内容です。
不動産の一括査定を利用する前にこれらの注意点を思い出して、後悔しないか前もって確認してくださいね。
しっかりと不動産一括査定のメリットについて理解ができたら、下記の記事「不動産一括査定サイトを選ぶ基準!」を参考に一括査定サイトを選んでみましょう。