部屋の向きは、マンション売却額に影響を与える要素の一つです。
一般的に、西向きマンションは売却額が低くなると言われていますが、西向きの場合は価格が低くても仕方ないのでしょうか?
マンション売却の際、方角が与える影響や対策をお伝えします。
西向きマンションとは?
マンションの向きには、「東・西・南・北」の4つあります。
向きを決める基準は、窓やベランダがついている方角です。たとえば、南側に窓やベランダがついていれば「南向き」、西側に窓やベランダがついているなら「西向き」となります。
マンションの向きは、マンションの資産価値を決める大きな要素の一つです。なぜなら、部屋の向きは日光の当たり方を大きく左右して、日々の住環境に影響を与えるからです。
マンション売却において高く売れるのは、日当たりの良い南向きです。西向きは、売却額が低く設定される傾向があります。
なぜ西向きマンションは、売却額が低くなるのでしょうか?
西向きマンションの大きなデメリットは「夏の暑さ」にあります。
西向きマンションの室内には、午後からいわゆる「西日」が差し込みます。日中の暑さに加え、日が傾くにつれて西日が差し込むと、室温を上昇させる原因になってしまいます。
夏の暑さが厳しければ、冷房の使用頻度が高くなり、電気代が高くなる可能性があります。
さらには西日によって、室内の壁や床、家具などが日焼けするかもしれません。
この「西日による暑さとダメージ」が、西向きマンションの売却額を下げる要因になります。
西向きは売却額が低くても仕方ない?西向きの3つのメリット
説明したように、西向きマンションは夏の暑さを気にする買主が多いため、売却額が低くなる傾向があります。
ただし、西向きマンションにもメリットはあります。
西向きマンションを売りたいならこの3つのメリットもしっかり理解しておきましょう。
1. 冬場の暖かさ
西向きマンションの最大のメリットは「冬場の暖かさ」です。
夏は室内の気温を上げる原因になる西日も、冬は室内を暖める存在になります。
室内の冷え込みが抑えられるなら、冬の暖房費節約につながることでしょう。
2.日照時間の長さ
西向きマンションのメリットの1つに「日照時間の長さ」です。
日が沈むまで陽の光が差し込むので、夕方の照明分の電気代の節約になるでしょう。
また、逆に朝は光が入らず暗いので、夜遅くまで仕事をされる方には朝の睡眠を邪魔されずピッタリです。
3. 洗濯物の乾きやすさ
西向きマンションの最後のメリットが、「洗濯物の乾きやすさ」です。
西向きマンションは、昼下がりから夕方にかけて西日が差します。
日光を長い時間受けられる分、西向きマンションのベランダや窓際においては、洗濯物が乾きやすいのです。
このように、売却の際に不利と思われる西向きマンションにも、メリットが存在します。
買主に対してメリットを正しく伝えることができれば、納得する買主も出てくる可能性があります。
不動産会社選びも大切!
西向きマンションを少しでも高く売るためには、信頼できる不動産会社を選ぶことも大切です。
売却には不利という印象のある西向きマンションですが、西向きというのはあくまで、売却額を決めるための一つの要素にしかすぎません。立地や住環境が良かったり、角部屋だったりと、他の要素で有利な点があれば、西向きマンションであっても高く売れる可能性があるのです。
誠意のある不動産会社であれば、物件を総合的な観点から査定し、適切な売却額を設定してくれます。
しかも、マンションが売れるまで根気強く丁寧な売却サポートを行ってくれることでしょう。
そんな不動産会社を探すなら不動産一括査定サイトを利用するのが一番早くて確実です。
まずはこういったサイトを使って「西向き」でも高く売ってくれる不動産会社を絞り込みましょう。
おすすめはやはり業界大手でCMなどでおなじみの「HOME'S(ホームズ)」や「SUUMO」です。
参加不動産数が多いので、一番適した不動産会社を探しやすくなります。
とくに「HOME'S」はお客様満足度が抜群に高いので、まずはこちらで探したあとに満足が行かなければ「SUUMO」や他の不動産を探すとよいでしょう。
西向きマンションを高く売ろうと思うなら、安心して売却を任せることができる不動産会社を選ぶことがスタートです。
また不動産会社との契約形態には、同時に複数の不動産業者に売却を依頼できる「一般媒介契約」や、売却を一社に任せる「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」など、主に3種類あります。
契約形態によってサポート体制も異なり、一般的に売りにくい物件の場合は、「専任媒介契約」が適しています。
条件に合う契約形態を選んで、納得できる売却活動を進めることをおすすめします。
まとめ
マンション売却において、方角は売却額を決める要素の一つです。
一般的には日当たりの良い南向きが好まれ、西向きは売却額が低くなる傾向があります。
ただし西向きマンションにも、「冬場の暖かさ」や「洗濯物の乾きやすさ」といったメリットが存在します。立地条件や住環境が良い場合は、総合的な評価が上がる可能性もあります。角部屋であれば、なおさら売却には有利に働くでしょう。
西向きマンションを少しでも高く売るには、物件の価値を総合的に判断し、的確で親身な売却活動を進める不動産会社のサポートが重要です。
納得のいく価格で売却するためにも、信頼できる不動産会社を選び、サポートの手厚い専任媒介契約を結ぶことをおすすめします。