マンション売却の際は、できるだけ高い価格で売りたいもの。一般的に、駅近や駅前マンションは人気があり、高値がつく傾向にあります。
では駅から遠いマンションは、必ず売却額が低くなるのでしょうか? 駅からの距離と査定額の関係について解説します。
駅近物件は、マンション売却で有利!
マンションの売却額には、さまざまな要素が影響します。築年数や部屋の広さ、そして間取りなどもポイントですが、その中でも大きな割合を占めるのが「立地条件」です。
マンションの資産価値が高いかどうかは、駅からの距離が重要なポイントです。いわゆる駅近マンションや駅前マンションの場合、マンション売却において売却額は一般的に高くなります。
たとえば次の通り、aとbのマンションがあったとします。
a)最寄駅は都心から1~2駅離れるものの、「最寄駅からは徒歩すぐ」のマンション
b)最寄駅は都心に近いが、「最寄駅から徒歩15分歩かなくてはいけない」マンション
もし立地以外の条件が同じである場合、一般的には最寄駅から歩いてすぐのa)のマンションのほうが、査定額が高くなる傾向があるのです。
なお「駅近マンション」というのは、徒歩10分以内というのが一つの目安です。当然ながら徒歩5分以内や駅前になると、基本的にはさらに査定額アップが期待できます。
徒歩10分以内の駅近マンションを売ろうと考えているなら、ある程度の査定額を期待してもよいでしょう。
駅から遠いなら、売却額が低くて当然?
それでは、売ろうと考えているマンションが「徒歩10分以上の駅遠マンション」もしくは「最寄駅からバスに乗る駅遠マンション」の場合、売却額は必ず低くなるのでしょうか?
たしかに駅近マンションや駅前マンションのほうが、売却は有利です。でも駅遠マンションの売却額が、必ずしも低くなるとは言い切れません。
なぜなら、立地条件というのはあくまで一つの要素です。他の要素で有利な点があれば、総合的な観点から、立地条件の悪さをカバーできる可能性もあります。
たとえ駅遠マンションであっても、次のような条件を満たしていれば、高値での売却が期待できる可能性もあります。
- 徒歩圏内に商業施設(スーパーやコンビニエンスストアなど)が充実している
- 若い世代が多くて治安も良く、人気上昇中のエリアである
- 子育てしやすい環境(人気の学区・保育所など)である
立地条件は、査定額を決める上で重要な要素です。ただしその他の条件によっては、駅遠マンションだからとあきらめる必要はないということです。
まとめ
マンション売却においては、一般的には駅近マンションや駅前マンションが有利です。駅から徒歩10分以内のマンションであれば、高値が期待できるでしょう。
ただし、徒歩10分以上の駅遠マンションであっても、必ずしも価格が低くなるとは限りません。住環境などによっては、高値がつく可能性もあります。
納得のいく査定額を出してもらうためにも、信頼できる不動産会社に査定を依頼しましょう。